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12 最初の日のつづき(9/15)-1999.10.5wote-
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最初の晩。大家さんが台所で料理をつくってくれアフリカンディナーを食べた。私は彼は一体どこに帰るんだろうと思っていた。で、知ったのが、彼はフォトグラファーであること。そしてここは彼のスタジオ(1F)と事務所(2F)であり、この事務所のスペースは、仕事で海外に行って留守をしていることが多いので、モデルに提供しているのだということである。つまり、彼が帰ってきているときは彼もこの事務所と台所を使い、夜は1Fのスタジオに寝泊まりするということだった。彼は3,4日後にはまた海外へ旅立つという。それまでは共同生活という訳なのだ。なんだかますますこの場所がよく分からないところだなあ、と思った。しかしとりあえず彼は親切で信用できる人物に思え、それは安心できた。 私たちが食事している間ルームメイトが帰ってきた。カナダから来ている同じエージェントの子で名前はミラ。赤毛でウエーブがかったロングヘアで愛嬌のある顔立ちである。背はすらりと高く、どことなくぽちゃっとした体つきをしている。私は大家さんに彼女がいい子だということをきいて内心安心していた。彼女も私より2,3日前からここにいるそうだ。初めてあったとき私たちは、挨拶を交わし握手をしながらも、お互いこれから一緒にやっていく仲間としてふさわしいかどうか用心深く相手を観察し合っていた。しかしすぐに相手を認め合ったのも、お互いまだこの新しい場所に不慣れであり、そして滞在場所としては不安が多い場所であること。同じ状況に置かれた心細さみたいなものが私たちをすぐに身近な存在に感じさせたように思う。 結局のところ私はこの場所に居着いてしまったのだった。あんなにいやだと思っていたのに、一晩寝ればもう引っぱり出した荷物をまたトランクにしまうのが面倒になって、あしたホテルを探そうと考え、二日三日とたつうちにこの場所にすっかり慣れ、しまいには居心地よくなってしまった。泥棒の心配も周りの人たちと信頼関係ができることによって、全く安心できるようになった。日中の間下の階に人が出入りするのも、逆に安全に思えた。下のスタジオにはいつも勤務している責任者もいるからだ。プライベートがないのもなんだか平気になって、シェアの子に対してはどうどうと開けっぴろげにするのに慣れたのだった。私の持ち場所であるベットのあたりは部屋とはいえないが、私にとって部屋のような感覚で生活できるようになった。壁にはお気に入りのオレンジのキュートな、にわかせんぺいというお菓子のカードを飾っている。 |
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