YOBE.COM-SPECIAL ISSUE
BONJOUR DE PARIS


#07 よっ、同胞!
1999年6月18日

日本の雑誌を手に入れました。でもそのまえにおもしろい出会いがあったんです。
海外においての日本人同士の親近感を私ははじめて感じた出来事だったのでした。それと、とても元気付けられた出来事。

これまた18日のこと。
ここはAvenue De Opera。高級ブティックやカフェが建ち並ぶ大通り。 これから次のオーディション。あーあ、つかれたなあ。メトロに向って歩いていた私はふと、すれ違いの日本人の女の人と目が合う。 こうして、日本人同士目があうとなんだか、意識してしまうんだよなと思いながら 私は自然にそらし通りすごしたのだが「あっ!」と言う声に私は呼び止められた。 ビックリして振りかえると、その女の人が立ち止まり「あなたは....!」と喜びの声をあげているのだ。 そして彼女は私にむかって歩いてくるではないか。 こんな場所で、一体だれなんだ!全く知らない人だった。まるでむかしの友人と出くわしたかのような様子だった。 パリまで来て知人に会うとは、本来ならここは私も相当な喜びを示す場面なのだろうか。私は焦った。一生懸命考えたが分からないのだ。あのひとか、このひとか。いや、やっぱり、全く知らない人だ。彼女の親近感のこもった目でどんどん近づいて来る。私は恐怖心さえ抱いて立ちつくしていた。 とうとう彼女は私の前で立ち止まった。そして嬉しそうに言った。「飛行機一緒でしたよね!」 ぽかーん、私は呆然とした。まったく予期せぬ答えが返ってきたのだから。「ほら、荷物とるときとなりにいた、覚えてるでしょ?」といって彼女は自分を指差す。 20代後半ぐらいの、まじめそうな感じの女性であった。この時のことを思い出すと今もなんだかふきだしたくなってしまう。

この異国で同じ日本人となると、飛行機が同じでこうしてまた出会ったということだけで、なにかの縁のように感じてられしまうのだから、不思議である。始め彼女の喜びようが理解できなかったのだが、次第に私も同じ気持ちになっていったのでした。日本語で話せることは、やっぱり嬉しい。 日本人というだけで、仲間みたいに感じてしまうのだ。よっ、同胞!みたいな感じ。 彼女のことは、やっぱり記憶になかった。しかし、いまや覚えているか覚えていないか、そんなことは問題ではなかった。すぐに私たちは打ち解けあって、この道の真中で大きな声で日本語で気持ちよく話していたのだった。

私はパリでモデルの仕事をしにやってきたのだと身の上話をした。彼女も、詩を書いていて、それもあって勉強にきているというようなことを言った。お互いに「へえー、すごいですねえ。」とか「へえー、えらいですねえ。」とかを交わして、そして「がんばりましょうね。」と勇気付けあった。 全くの他人同士なのに、とても他人の様には感じられなかったのだ。 彼女はこれから、すぐ近くの日本の書店に行くところだそうである。パリでも日本の本が見れるのか!と私は驚いた。 日本の方と交流があると、なにかと役立つ知識を教えてもらえるんだな。ちょうど私は今日本ででてる私が出ている雑誌が気になってしょうがなかったのでうれしい情報だった。(今度是非行こうと心に誓った。) そして、彼女とは別れる時が来た。なんだか、お互いに旅立つ気分である。なんだかこうして別れるのが淋しいぐらいだった。私はこの出会いの記念に私を本屋で見てもらいたいと思って、ちょっと照れながらも今私が出ている雑誌を伝えた。それを聞いて彼女は「いっぱい出られているかたなんですね!」と目を輝かせていた。そして急に「握手してもらっていいですか!」と言ってきた。パリで握手なんて、じーん、私はこのパリの地で握手をしている、という感動に心を打たれながら握手を返した。この握手にとても元気付けられ、私の方がお礼を述べたい気持ちでいっぱいだった。 最後に「パリでのお仕事がんばってくださいね」の言葉をもらって、そして別れた。それから私はブックをしっかり抱きかかえると勇んでオーディションに向ったのだった。
----ようべ a.k.a YOKO AYUKAWA 6・28wrote

写真

次の日、本屋さんにいきました。日本の雑誌がすべて揃っていてビックリ。うれしいな、こうして日本の雑誌が見れるとは。
さっそく買いました!私が出ている全部の雑誌を買いたかったんだけどこっちは3倍の値段なんです。
残念ながらとてもそんなお金はありません。
カフェで休憩。本を写真におさめました。このSpringにでている写真、見たかったんだよ。とってもいいお仕事ができたなと思います。
オーディションでも評判よかったです。ゆかたのほうは、この本自体をOH!きもの!っておもしろがられました。

Photo01 Springとゆかたに夢中@パリ

 



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